iPhone3GS 06.15.00 → 05.13.04 downgrade!

2012年7月12日

iPhone3GS baseband06.15.00復元成功!

iPhone3GSのベースバンドのリカバリ、ハックコード、いろいろ話題でツイッターでも話しに出てましたが、あれから1年。 あかゆきred sn0w 0.9.14b2では、フラッシュベースバンド機能が実装され、旧ブートROMの3GSではベースバンドを3Gと同じように06.15.00から05系に戻すことが出来るようになりました。(06.15.00 → 05.13.04ダウングレード実現可能)

もともと、フラッシュ時にローダーにきちんとバイナリがあればロードできるのは3Gでも実証されていましたが、今回はクリアしてから書き換えるという形になりますので、通常のDFUモードではダメです。とはいっても、電源OFFにした状態でDFUモードにするだけですから、特に難しい点はないと思います。

それでは、手順を紹介したいと思います。

今回はiPhone3GS+旧ブートROM+BB06.15.00(GPS潰れマシン)を、無料で完全に自律GPSベースバンド復元を行うという手順になります。iPhone3GSは持っているけど、実は脱獄したときに、ついSIMアンロックを急いだので、UltraSn0w1.0.1時代にipadのベースバンドでBB06.15.00にアップしてしまったんだよなぁ・・・という方にぴったりの解決手順と言えるでしょう。ただし旧ブートROMまでしか対応していません。(というよりこの手順はそもそも旧ブートROMしかBB06.15.00脱獄できなかったはずなので、混乱は無いと思います。無理にNewブートROMでBBアップデートすると通信不能になったはずですし、当時は緊急にアップデート不能のパッチャーも出てたような記憶があります)

まあ、iPhone3GSの06.15.00のベースバンド脱獄は旧ブートROMだけの特権みたいなものでしたしね。

しかし、それが逆に「サテライト自律搭載GPS」を破壊してしまい、WiFiGPS(W-GPS)や、アシステッドGPS(A-GPS)の2つしか機能しなくなり、S-GPS(自律サテライト=いちばん大事なリアルタイム現在位置確認)が不能となることで、FON系や地番登録済みのWiFiスポットの近くで使わないと現在位置がよくわからないといった事態が生じていました。 つまりリアルタイム位置情報がズレまくる。 それもそのはずで、サテライトGPSでは内部カーネルのlocationdというユニットがベースバンドチップに現在位置を命令して解析していたわけですから、このベースバンドをS-GPSの無い旧iPadのベースバンドドライバーにしてしまったことで、本来の自律サテライトGPS機能がすべて「機能停止」してしまったというわけです。

この問題は旧iPhone3Gでも生じていましたが、そちらは起動しながらベースバンドをフラッシュするツールによって戻せたのですが、3GSからは外部起動つまりRAM-DISK起動状態でなければ上書きできず、そのバージョンに対応したあかゆきred sn0wが0.9.14bというわけです。


iPhone3GS+06.15.00ベースバンドを05.13.04へ復元する

使うものは、red sn0w0.9.14b2および該当ファームウエアです。
今回はiPhone3GS iOS4.3.3を使って説明していきます。

まず、red sn0w 0.9.14b をダウンロード
ファームウエア iPhone2,1_4.3.3_8J2_Restore.ipsw をダウンロード

私の場合、マシンの事情でWindows7のUSBハブがパンパンでしたので、今回はmac mini OSX10.5 を用いました。操作手順はどちらも同じです。なおWindowsの場合、USBハブのマッチングなどでシビアにDFUモードの判定が影響されますので、徹底的に無駄なUSBを外しまくってからチャレンジしてください。 まあ、やってみるとおわかりになると思います。 そんな理由もあって、古いですが、mac mini OSX10.5を使いました。安定してます。

  1. redsn0w0.9.14b2を起動します。
  2. Extras を選び、Select IPSWを選び、iOS4.3.3のファームウエアを選択します。
  3. 新ブートROMか聞いてきますので、Noを選びます。(Is this Newer Model? → No!)
  4. Backで戻り、JailBreakを選択します。
  5. しばらく待つと、Install Cydiaなどのオプション画面が出ます。
    (既にCydiaをインストール済みならCydiaのチェックを外します)
  6. Downgrade from iPad Basebandのチェックを入れます(これが本命!)
  7. Nextボタンを押して次に進みましょう。
  8. DFUモードの切り替え案内の画面が出てきます。
  9. すこし従来と手順が異なりますので詳しく説明します。

電源OFFのDFUモード切替え手順

  1. まず、ケーブル(プラグ)は刺したままにします。
  2. 続いて電源ボタン長押しで、画面に表示される通常の電源OFFをスライドして本体の電源を落とします。(普通の通常操作の電源OFFのこと)
  3. 本体の電源が落ちると、redsn0wの画面が次に進められるようになります。
  4. そしたら画面に従い、次の手順を進めます。
    • 電源ボタン3秒おしっぱなし
    • 電源ボタンを押したままホームボタンを更に押して10秒待ちます
    • 10秒後に電源ボタンだけ指を離してホームボタンを15秒押したままにします
      (手順でいえば、通常のDFUモードと同じです。単に電源OFFからDFUモードに突入させる、という点が違うだけです。つまりOSが起動されきっていない状態でDFUモードにする)

USBの通信状況がサウンドやインジケーターで見られる状態であれば、ピコピコとか音が出たり、カメラ認識!などの表示で状況が推察できるでしょう。ピコピコ音やカメラドライバーは、PCにインストールした別のアプリやOSの機能での話しです。レッドスノウにそういう機能があるわけではありません。

あとは、RAM-DISKがiPhoneにインストールされ、iPhone本体に5分~10分くらいUSB経由でブート用ラムディスクが送られますので、自動的にiPhone本体が再起動します。何も動いていないように見えても、かなり長い時間「カリカリ」やってたりしますので、10分くらいを目安に待ったほうがいいでしょう。

その後、あれこれとブート中のVerbose(状況ログ)がバラバラバラバラと表示され、逃げパインのマークが表示され、フラッシュ書き込みモードに突入していきます。iPhoneの状況にもよりますが、iPhoneの再起動が終わってから、すべて完全に終わるまで、おおむね5分~20分くらいかかります。その間、何にも反応が無いように見えても、そのままにしておいた方がいいです。

また、おなじみの10分そのまま放置せよの表示が出たりしますので、ハングアップ!って出ても、意味が違いますので勘違いしないようにしてください。ハングアップしたので10分このまま待ってください、っていう意味のハングアップです。あわてて本体をいきなり再起動させてしまって壊すことがありませんよう・・・・

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さて、最後にお約束ですがすべて自己責任でお願いします。文鎮化することもありますし、無限ループでバッテリーがヘタルこともあるでしょうが、お約束の通り責任は誰も一切持ちませんのでよろしくお願いします。

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