仰々しいタイトルでごめんなさい。知ってる人は知ってる話とは思いますが、あまりよく知らなかったデジカメ事情を教えてもらって、自分なりに驚愕してます。びっくり!
いつもながら、パソコンの先生といえば、鶴岡市の須藤総研の代表パソコンドクターさん。須藤総研の経営している駅前ショップ「コスモス」にもいくつか貸し出し用のデジカメやパソコンもあるので、相談だけで恐縮ですが、おじゃましてきました。30分以内なら500円で相談できるワンポイント相談があるのですが、簡単な相談だったので無料にしてもらえました。(ラッキー!)
比較機種は「IXY 10S」と「IXY 620F」「IXY630」です。お借りしてきました。
ドクターいわく
「デジカメの性能は映像エンジンですぞ。有効画素数が500万画素くらい違ってもエンジンの性能が高い方が優勢になることも多いんですよ。貸してあげるので比較してみたらいいですよ。どうぞどうぞ。」
なんと!? 画素数で比較してはいけない!?
そんな目からウロコなことがあるのでしょうか?!
まず「IXY 10S」の有効画素数は1,410万画素!
比較する「IXY 620F」の画素数は1,210万画素ですから、画素数ではかなり拡大した時に620Fの方が「画素が少ない分だけ画質が劣る!」と思っていましたが、それはベテランのアドバイスを受けた結果、まったく勘違いとわかりました。
比較するべき場所は、そこではなく映像エンジン! DIGIC
もちろん、レンズも比較では重要ですが、一眼レフではないので、まあ、コンパクトカメラならレンズはあまり大差ないので、それほどシビアに考えなくていいそうです。まあ、ライカとかツァイスとか大口径のf1.2とかいうわけでは無いので、f3.0がf3.2でもわずかなケラレ程度もあまり誤差といったところでしょう。
翌日まで貸して頂けることになったので、以下の3台をお借りしてきました。
IXY 10S DIGIC 4
IXY620F DIGIC 5
IXY630 DIGIC 4+
まずは、DIGIC 4のIXY 10Sです。(以下)
次に、DIGIC 5 の IXY 620F です。
まあ、パッと見では、似たようなものというか、むしろDIGIC 4のIXY10Sの方が「色目には綺麗っぽい」ように感じます。でも、ビビッドすぎて「いかにも補正したぞ感」が強いDIGIC 4ですね。
そして、以下がこの記事のテーマである「解像度の違い」です。
ここはDIGIC 4+の2014年の最新鋭機でもあるIXY 630で比較してみました。
有効画素数が1,600万画素(IXY630)ですから、1,210万画素しかないIXY620Fはガタガタで解像度も汚いはずです・・・・
が・・・・現実は逆でした。
IXY 630(1,600万画素) その差400万画素だが…
そして、IXY620F(1,200万画素) 400万画素の差だが…
目の刺繍の模様ですが、画素数だけ大きくても映像エンジンがしょぼいIXY630では溶けてしまっていますが、IXY620Fはくっきり見えています。
なんと、映像エンジン「DIGIC」が違うだけで、ここまで解像度が違ってくるという・・・・
これは迷わずIXY620Fに軍配ですね!
わかりやすくまとめられましたね。
ショップにてアドバイス回答させて頂いた内容はまさにこの内容です。人形の目の拡大の写真ですが、向かって左側の目が明らかに溶けてしまっていますね。映像エンジンでデジカメの性能と写真の結果が決まると言っても過言ではないと考えています。
こちらで実験した結果では、有効画素数1200~1800万画素のデジカメであれば、実際に600万画素くらいまでなら、映像エンジンの「1クラス高い方」が圧倒的に綺麗です。プラスがついていても「4+」だからといって「5グレード」を抜けるほどのパワーはまったくありません。連写性などでも圧倒的に違います。しかし、CMOSないしCCDに1000万画素以上の差が付くと、高いグレードの映像エンジンでも、さすがにその場合は画素数に軍配といったところですね。