ホームページは誰のモノ? FTPから先の著作管理

2015年4月1日

ITコンプライアンスセミナーにいってきました。

主に著作権に関する勉強会でしたが、レンタルサーバーとホームページについて厳格に勉強することができました。文化庁の著作権の概要から基本をしっかり勉強しつつ、現代の裁判に関する諸事情やマーケット商業なども含め、鶴岡市でもかなりアクセスアップを叩きだしている、アレクサ全国ランクでも人気のIT企業「ミニックス様」のセミナーでした。

つまり、FTPから向こう側は2次著作!

これが著作権を考える上でもっとも基本になるそうです。オリジナルと2次複製物ですね。例えば、七五三の写真を写真スタジオで撮影してもらったとします。焼き増しを頼んだら1枚2000円もすると言われ、それなら「ネガつまりオリジナル」を渡してください、といったら拒否される、これは著作権法で当たり前の話です。

もちろんホームページも同様で、業者に作ってもらったホームページを焼き込んだCD-ROMのオリジナルがあるとして、そのフォルダーのデータをレンタルサーバーにFTPで接続した場合は「焼き増し」を使っているのと同じ扱いになります。

オリジナルではないわけです。複製してネット上に送信したわけですから自分でコピーしたわけです。唯一無二のデータとは呼べなくなった瞬間というわけです。

FTPから先はレンタルサーバー所有者のハードディスクに記録しているわけです。自分のホームページではないのです。ここ、まさに落とし穴!

みんなが見ているHTMLソースが入っているレンタルサーバーはサーバー所有者の所有物で、そのサーバーのハードディスクに記録されているわけですから、2次コピーされたホームページの所有者はレンタルサーバー会社のものとなります。

それが嫌なら、自分で回線を設備し、自分でサーバールームを建設して、自分でサーバーを立ち上げなければなりません。そうすればオリジナル元バージョンのフルオリジナルの100%ピュアなHTMLホームページといえます。

ネットにつながっているのはレンタルサーバーであり、レンタルサーバー会社の所有するハードディスクですから、その領域をお借りしているに過ぎないのであって、その空間と複製されたデータの所有者はレンタルサーバーとなるわけです。もちろんレンタルサーバー元は所有者であって著作主ではありません。著作で言えば2次著作を提供された側となります。

ストレージも同じ。だからストレージサーバーのデータは、ビッグデータ解析で実はすべて読み取られています。暗号化が掛けられているのは通信ラインの上での話で、記録されたハードディスク(ストレージ)のデータは無料サービス業者が良いように都合よく解析しているわけです。

グーグルアナリティクスが良い例とのこと。無料でサービスを提供し、解析結果を業者に転売することが目的なので、無料で使っていいよ、ということになってるそうです。便利の裏に、実はそうした「バーター支払い関係」になってるわけですから、うまい無料や低料金に載せられて、やってることは売春婦みたいなまねをさせられているわけです。

そうしない非営利の健全なサービスで成功する例もあり、WIKIPEDIAやテレグラム、そしてコミュネスなどが非営利で健全運営で利用者も成功している事例です。どのサービスも自社で専用のサーバーを保有していますから、ホームページに関しても著作権がはっきりしており、とても使いやすいようです。

なるほど、結局、FTPから先は自分の所有物ではない、ということですね。FTPに限らず、ウェブページから写真をアップロードしたりすることも同じみたい。著作権の自由利用を許可する意味になる、ということで、検索サービスなどで画像などが検索で出てきても「著作主に許可を得なくても構わない」ということになってるわけですね。文化庁のサイトで説明もありました。

つまり、レンタルサーバーでホームページを立ち上げている以上は、自分のホームページとは必ずしも言えない、ということになるようです。だからレンタルサーバー元やリンクサービスが勝手にBOTでサイトをまさぐって解析したり、紹介と称してリンクしたりすることができるわけですね。いちいち著作主にお伺いを立てなくても、サーバー元の利用権限によって所有物(データ)をどのように利用しようとレンタルサーバー会社のポリシー(リテラシー)で決めることができる。

いろいろ勉強になりますね!

 


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