WordPressとトラックバック表示

2012年5月18日

平たい話、文化の違いとでも申しましょうか。

ワードプレスでの「トラックバックのみ」の表示は存在しません。「トラックバック」の表示は可能ですが、分離するプラグインが必要で、「のみ」とか「分離」とか、なんだなんだ?と感じるわけですが、

ワードプレスではコメントやトラックバック、そしてピンバックを、ひとつの概念「ディスカッション機能」として取り扱うので「トラックバックだけのリンク」を表示させるということは出来ません。改造すれば別です。

ディスカッション機能の設定は、管理パネルのメニューから「設定→ディスカッション」にあります。また、投稿ごとに「表示オプション(いちばんうえのタブ)」のトラックバック送信のチェックをONにして、下部にブロック表示されるトラックバックの選択も考慮することになります。(つまり2箇所の設定が必要=1度選べばそのまま記憶されます)

改造ではプラグインで行う方法と、ソースをいじって書き換える方法がありますが、このブログでは話題にせず、検索サイトで「ワードプレス トラックバック プラグイン」で検索してもらえばたくさん出てくると思います。

他のブログみたいに、トラックバックだけを表示させる、といった「トラックバックを特別視」した仕様ではない、つまり、トラックバックだけのリンクを表示させる手法がデフォには存在しない(いじらなければならない)ということで、いくら設定箇所を探してもワードプレスでは「トラックバックのリンクだけを表示」するような設定箇所はありません。

ではどうすればいいのか?

そもそもワードプレス公式サイトの見解では、トラックバックの概念文化はシックスアパートのMovableTypeによるものであって、ワードプレスではピンバック+TBのハイブリッドな文化であることが名言されています。

トラックバックとは、片方がリンクを貼れば、ブログサイトがこれに自動的に呼応(XML-PRC)して、相互リンクを成立させて、お互いのページにトラックバックリンクを表示する、そのリンクが増えることで「被リンク」が増え、そのリンク数によってサイトの優劣を判定しているグーグル検索エンジン(ページランキング評価)があがっていく、そのことで検索で上位に表示されやくなることを巧みに利用して、ブログサイトへの集客アップ(SEO)につなげる、という、いわば「リンクの作為」による評価上昇(作為的なリンク効果=悪意とも言える)という概念で成り立っています。

ですので、吸収型トラックバックツールを使えば、いくらでも悪用できるセキュリティにザルな盲点があります。XML-PRCで応答するときに、自分は相手に「書き込み」は許可するが、相手からの自分のブログへの書き込みは「書いたこと」にしておいて、一定時間がたてば(数時間後)自動的に削除してしまえば、「自分だけが優位に立てる」というわけです。

これを、トラックバックスパムといいます。すぐに相手のリンクを消してしまえばダメですから、機械的にあらゆるブログへ自分のトラックバックだけは飛ばしておいて、グーグルなどの検索サイトがひとしきり1日のクロールが終わったあたりで、容赦なくトラックバックをザクザク消してしまうというわけです。

ワードプレスの文化では、こうしたトラックバックそのものの存在について積極的ではなく、似たようなXML-RPC(自動呼応システム)を用いてリンクを安全に双方が自動的に貼る事ができる「ピンバック(ピングバック)」というシステム(も)採用しています。

(も)が重要

従来のトラックバックも実装しながら、ほとんどのケースではピンバックで自動処理されている、ということです。

そう、もうおわかりですね

ワードプレスでは、こちらから相手のブログのトラックバックURLを記事エントリー時に登録して送信することで、相手とのトラックバックを成立させてくれますが、相手が自分のトラックバックのURLを見つけることは出来ない、という形になっています。

逆に言えば、お互いに記事にリンクを貼ればピンバックで自動的に見つけてくれるので、勝手にトラックバック風なことをやってくれるというわけです。(ピンバック)

いや、それでもトラックバックを手動で記事のURL発行リンクからクリックしてMD5化などのセキュアなアドレスを得て、それを相手につけてもらいたい・・・・というときは、ワードプレスのトラックバック関連のプラグインを入れて、表示用のショートコードやPHPコードを埋め込むことで可能です。

初心者向けに言えば、ワードプレスではトラックバックも全自動なので、わざわざリンクURL発行するようなものは存在しない、だから何もしなくても良いですよ、といったところでしょう。

見えないからトラックバック風の相互リンク(ピンバック)が行われていないのではないか?

と不安になりがちですが、見た目に無いから存在しない???と感じるのは早合点で、見た目になくても裏で機能しているというわけですね。自分からトラックバックをURLタイプで他ブログのTBを貼ってあげることは明示的にできますので、そういう点だけを言えば「ワードプレスはトラックバックをつけることしかできない?」ともいえなくもないですが、訪問した先の相手のブログがワードプレスですと、自動的にトラックバック風(ピンクバック)を行ってくれますから、ワードプレスではトラックバックを送信することしか出来ないという言い回しは間違えていますね。(自動でやってのけるから、目に見えない、と言うほうがあってるようなきがします)

ですので、ごにょごにょしたトラックバックのURLを得る箇所はないけど、気にしないでそのまま使えばいいです。


One Response to “WordPressとトラックバック表示”

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